秘密分散技術について

個人情報保護法の成立に代表されるように、 企業が保管する個人情報・機密情報の取り扱い(情報セキュリティ)には、 従前にも増しての厳格さが求められるようになっています。
こうしたデジタルデータをしっかり守り、 強靭な情報漏えい対策(情報漏洩対策)を可能にするテクノロジーが、秘密分散技術です。

暗号をかけても紛失は問題

 データ保護というとまず思い浮かぶのが「暗号化」です。世の中にはさまざまな暗号手法があり、 中にはかなりの堅牢さを持ったものもあります。 しかし、これはあくまでも「カギの管理が完璧で、解読法が今のレベルのままである」という話しに過ぎず、原本情報のすべてが変換(暗号化)データの中に含まれている以上、 理論的には解読されてしまう可能性があります。 現に個人情報保護法のガイドラインでは、例え暗号化してあっても、そのデータが漏洩すれば個人情報漏洩であることが説明されております。 つまり仮に暗号化したデータであっても、うっかり紛失した場合には情報漏洩の危険性があるわけです。

コントロール権の分散という効用

 秘密分散技術は、 単なる二分割・三分割といった形にとどまらず、 たとえば「5断片のうち1つの断片を紛失したとしても情報を再現可能」 といった、より安全な分割も可能です。 これは、たとえば情報保護のコントロール権を分散させるといった、新しい利用法の可能性が生まれてきます。 またネットワーク上での応用にもさまざまな可能性があります。 たとえば3箇所のデータセンターに情報を分散させ、1箇所がハッキングされても情報は漏洩せず、 天災等で1箇所が破壊されても残り2箇所の情報だけでデータが復元可能、といった形の運用など、さまざまな可能性を持っています。